◆1月19日に藤原辰史さんの講演会がありました。
1月19日(日)京都府木津川市で行われた藤原辰史先生(京都大学)の講演会「給食の歴史から見えること」(OLIPOLI暮らしのあれこれを話す会主催)に参加しました。
8月の教科研奈良大会の全体会講演もお願いしているので、ごあいさつも兼ねてお話を伺いました。
ワイマール憲法のもとで民主主義国家をめざしたドイツでナチスが台頭したのは、第一次世界大戦で76万人以上が餓死した悲惨な国民の記憶と感情にナチスが巧妙に訴えたからだという話から始まりました。
そのお話はとてもおもしろく、ひきこまれました。(要旨を「教科研からつながる学びの輪」に投稿しましたのでお読みください)
講演後に、教科研奈良大会のお話をさせていただき、あつかましくも宣伝用に「教育」誌をもった写真を撮らせていただきました!(失礼しました)
8月には「食の哲学」についてお話にしようかなとおっしゃっておられました。
難しいテーマに思えますが、実は藤原さんは、中高生との対話をまとめた『 食べるとはどういうことか 世界の見方が変わる三つの質問』(農文協)という本を出しておられます。
『 食べるとはどういうことか 世界の見方が変わる三つの質問』目次から
〈第一の質問〉いままで食べたなかで一番おいしかったものは?
歴史研究という仕事/三輪トラックの荷台で食べたトウモロコシは最高!/答えのない問いを立ててみる など
<第二の質問> 「食べる」とはどこまで「食べる」なのか?
「食べる」と「入れる」の違いって?/人間の食と動物の食は同じ? 違う?/「食の哲学」の目次をつくる/「食べる」ってどこまでが食べるなの?/人間は「生き物殺し装置」だった/人間はホラーなチューブなのだ など
<第三の質問>「食べること」はこれからどうなるのか?
欲望の上に乗っかっているもの/完全栄養の食品はすごくマズい?/見せるために食べる/食べものは感覚や欲望の交差点/最後に一言ずつ感想を など
アフタートーク――からだに耳を澄ます
8月の講演も楽しみですね。
さらにあつかましくも、教科研奈良大会へのメッセージもお願いいたしましたので、届きましたらまた紹介させていただきたいと思います。