2020教科研奈良大会

2020教育科学研究会奈良大会現地実行委員会が運営しています。奈良・近畿を中心に教育に関する学びの場、とりくみを紹介、交流するページです。大会の準備の様子やとりくみなどもお知らせします。

◆2020教科研奈良大会を延期します。

新型コロナウイルス感染拡大に鑑みて、2020年8月の教科研奈良大会は中止することにいたしました。
 
参加者の皆さんの安全と感染拡大防止を考慮して苦渋の判断となりましたことを深くお詫び申し上げます。
 
新型コロナウイルスの感染が全国に急速に広がり、「緊急事態宣言」が発令される事態となる中、私たち開催実行委員会は、二度にわたるZoomでの会議と荒井事務局長との奈良での会議を行うなど、教科研常任委員会と検討を行ってまいりました。
 
その結果、4月10日に常任委員会で次の決定が行われました。
 
◎決定事項
 
1、2020年8月の教育科学研究大会の開催を中止する。
 
2、2021年8月に奈良で、第59回大会をほぼそのまま同じような形で開催する。(日程は未定)
 
◎今年度の大会を中止した理由
 
1、新型コロナウイルスの感染拡大は長期化する可能性が強いということ。
 
2、大会会場が夏に使用できない可能性が高いということ。
 
3、大学、学校等の授業などが大会期間と重なる状況があり、参加できない人がふえること。
 
4、現在の感染状況では、準備プロセスを十分に踏むことができず、大会開催にむけて、地域での、教科研との新たな人と人とのつながりをつくることが困難であること。
 
何とぞ、ご理解いただければと思います。
 
◎来年度への延期の理由
 
1、大会成功にむけて、3回の実行委員会・事務局会議を昨年の秋から開催し、SNSやFB、ブログなどに多くのかたが登録され、奈良大会にたいする期待が日に日に実行委員会・事務局によせられている。
 
2、今年3月の3月集会・大会準備集会が突然の中止の事態になったが、大会の企画、運営について全国の方からの励ましや協力があり、大会の講座、はじめのつどい・記念講演・フオーラム、分科会、終わりのつどいのプログラム(チラシ原案)が3月末時点でほぼできあがった。
 
3、取り組みの経過の中で奈良大会実行委員会と教科研常任委員会との協力関係が緊密になってきている。
   
以上の到達点を財産として、ぜひそれらを引き継いで再現したいというのが現地実行委員会の強い願いです。
 
全国のみなさんの熱い支えと激励を力にして、2021年8月に奈良大会を成功させたいと考えます。
 
大変な状況は続きますが、その中で学校とは教育とは何かが鋭く問われる事態が生じています。
 
来年度への大会準備を通して、みなさんと一層研究と実践を広げ、深めていきたいと思います。
 
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
 

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4月17日(金)の事務局会議は中止します。

2020教科研奈良大会現地実行委員会事務局のみなさまへ

 

新型コロナウィルス感染拡大防止のため

4月17日(金)に予定していた事務局会議は中止いたします。

 

次回の予定は

5月10日(日)実行委員会

5月29日(金)事務局会議

の予定です。

 

変更のあるときにはお知らせします。

どうぞよろしくお願いします。

 

みなさま、十分に健康に留意されてお過ごしください。

◆「教科研ニュース」238号

残念ながら、3月集会は中止となりましたが、8月の大会の成功のために実行委員会は大会を企画立案中です。

教育科学研究会会員に配布される会誌「教科研ニュース」238号に、吉益敏文先生が現地実行委員会や事務局の様子を紹介する文章を書いてくださっていました。

まだ3月集会中止の前の文章なのですが、楽しく元気にがんばっている実行委員会の様子を紹介してくださっている文章ですので、吉益先生の承諾を得て掲載いたします。

 

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◆8月教科研大会 越野和之先生の講演を決定

教科研奈良大会第3回現地実行委員会は、8月10日(月)教科研大会最終日のおわりのつどいにおいて越野和之先生(奈良教育大学准教授 全国障害者問題研究会委員長)の講演を行うことを決定しました。

越野先生には、専門の特別支援教育に加え、教育の希望をテーマに講演をいただくつもりです。

大変楽しみです。

越野先生の最新刊の『子どもに文化を 教師にあこがれと自由を』(全障研出版 2019年)の見出しを以下に紹介させていただきます。

序 「子どもの味方になる」ために

Ⅰ 子どもの〈声〉を聴き、その悲しみをつかむ
 1 子どもの〈声〉を聴き、その悲しみをつかむ
 2 深く聴きとられることが育むもの
 3 「科学的な子ども理解」を考える

Ⅱ 悲しみを乗り越える糧になる文化を手渡す
 1 生きる糧となる文化を手渡す
 2 「ほんもの」を選び、本質を手渡す
 3 あたりまえの生活を実質的に保障する

Ⅲ 障害をもって生きる社会の主人公を育てる
 1 障害をもって生きる社会の主人公を育てる
 2 合理的配慮を考える
 3 合理的配慮の要求主体を育てる

Ⅳ 教師にあこがれと自分の頭で考える自由を
 1 試行錯誤を励ます学校を
 2 教師にあこがれと自分の頭で考える自由を

Ⅴ なかまと出会う、なかまの中で生きる
―教育における集団の意味と集団指導の課題―

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◆2月22日 第3回現地実行委員会

2020教科研奈良大会現地実行委員会は、2月22日(土)に第3回実行委員会を開催しました。

参加者は13名でした。

第一部学習会では、兵庫の石本日和子先生から「神戸『教師いじめ事件』から考えるー追い詰める社会に抗し、人間になることー」と題して報告がありました。

◎なぜ東須磨小学校で事件が起きたのか?その背景にあるもの

・日本中、職員室のイジメ事件はどこで起きても不思議ではない状況(精神疾患増、新任教員の退職、パワハラ....)

・「人権教育」「学力向上」として行われてきた教育の問題

阪神淡路大震災からの復興の影響(政府財界主導、いびつな教員年齢構成....)

・神戸市の教育(自然学校、スポーツ行事の推進、いじめ自殺事件の隠蔽...)

東須磨小の教育(歴代管理職による学校運営、「金銭教育」「人権教育」研究発表校、加害教員、被害教員の人間関係、子どもたちの傷つき...)

・事件後の教育行政の介入と混乱(強権的処分、「神戸方式」人事の実態、総務課係長の自殺...)

困難な子育て環境の中で父母と子どもたちの苦しみを私に響かせて、共に考え合うことから

参加者は、報告をもとに、事件について、そして教育界の現状について話し合いました。

第二部は、事務局長からの提案に基づき、3月集会、8月大会についての企画内容や参加者組織などについて話し合いました。

特にコロナウィルス感染拡大により各種行事集会などの開催延期や中止が広がっていることについて、意見交換をしました。

今後の動向には十分に注意をしつつ、今のところ予定どおり開催の方向で準備をすすめたいと考えています。

画像に含まれている可能性があるもの:1人、座ってる、テーブル、室内

◆春の奈良観光案内⑥

奈良観光案内の今回は奈良と酒。

訪れた地で地酒をたしなむのは旅の楽しみですが、奈良は日本の酒の文化の発祥の地でもあります。

大神神社の神、大田田根子(おおたたねこ)は酒造りの神でもあり、日本書紀に詠まれた大神神社での祝宴の際の崇神天皇の歌から「三輪」の枕詞は「うまさけ=味酒」となっています。

こうした伝承から大神神社は全国の酒造家たちの篤い信仰を集め、11月に行われる醸造安全祈願祭に参列した蔵元には、三輪山の聖なる杉から作られた「しるしの杉玉(酒林)」が下賜される。この杉玉は新酒の知らせとして、蔵元、酒屋などの軒下に吊るされます。

また、正歴寺は清酒発祥の地とされ、奈良県の蔵元が、一度は廃れてしまった酒母の一種・菩提酛(ぼだいもと)を用いた「菩提酛造り」を復活させて販売もされています。

そうした歴史をもつ奈良の蔵元による「春鹿」「風の森」「八咫烏」「櫛羅」などの日本酒は全国的にも有名で飲み応えがあります。

ぜひ奈良観光の際にお飲みください。

http://yamatoji.nara-kankou.or.jp/page/page_15.html

 

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◆春の奈良観光案内⑤

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奈良の花見といえば吉野山が超有名なのですが、奈良公園平城宮跡大和郡山城などいろいろな花見スポットがあります。

その中から、この時期特にオススメしたいのが奈良国立博物館の前にある氷室神社のしだれ桜です。

奈良市の中では、他の桜の木よりも早く咲き始めることから「奈良の一番桜」とも言われています。

奈良の人たちにとって、「氷室神社の桜が咲き始めたから、このあたりでももうすぐ咲くなあ」とささやき合う、初鰹やボージョレヌーボー的な特別な桜の木です。

近鉄奈良駅から奈良教育大に向かう市内循環バスの中からも眺めることができます。

ぜひ、おみのがしなく。

https://narakanko-enjoy.com/?p=8266